Oリング

Oリングはどうして漏れない?

Oリングは流体の圧力を使ってシールします。
流体がない場合(無圧時)はOリングがつぶれることで発生する面圧:P0(ゼロ)によりシールします。
P0よりも高い流体圧力が加わった場合(加圧時)でもシールが可能です。理由は、流体の圧力:P1が加わることで、面圧がPm=P0+P1に上昇するためです。

流体圧力

Oリングを組み込む際に塗布する潤滑剤は?

使用する密封対象油を塗布してください。
弊社ではNOKクリューバー潤滑剤のお取り扱いもございますので、ご購入窓口にご相談ください。
詳細はカタログ69ページをご参照ください。

Oリング組付け時の反力は?

反力は、ゴム硬さ、つぶし率、寸法などにより変わります。
詳細はカタログ71ページ〈図6-3〉をご参照ください。
圧縮反力はフランジ部の締付け力の目安としてください。

油圧・往復運動時のしゅう動抵抗は?

作動油の動摩擦力のデータがあります。
カタログ71ページ〈図6-4〉をご参照ください。
しゅう動抵抗は、ゴム硬さ、つぶし率、径寸法、ロッド・シリンダ表面粗さ、圧力、温度、しゅう動速度、油種、潤滑状態などにより影響を受けますので目安としてください。

空圧・往復運動時のしゅう動抵抗は?

空気圧の始動・動摩擦力のデータがあります。
カタログ72ページ〈図6-6~9〉をご参照ください。
ご使用の際に、つぶし率の設定、始動・しゅう動抵抗の目安としてください。

Oリング材料の選定方法は?

ゴム材料は化学物質なので温度、流体との相性、圧縮や引張などの物理的な負荷、これらの影響を複合的に受けて劣化が進みます。
カタログ8~9ページ主要材料の温度範囲と密封流体の資料〈表3-1〉をご参照いただき、ご使用条件に合うものを選定してください。