株主の皆様へ Top Message

  • 株主の皆様には、平素より格別のご高配を賜り、厚くお礼申しあげます。

    ここに、当社グループの第118期上期(2023年4月1日から2023年9月30日まで)の中間報告書をお届け申しあげ、当上期の業績につきご報告させていただきますので、ご高覧賜りますようお願い申しあげます。

    当社グループは、経営の基本として「技術に裏打ちされた独自性ある、かつ社会に有用な商品を世界中で生産・販売する」ことにより高い収益力を持つ強い企業集団をつくりあげることが重要と考え、この考えに基づき事業経営を展開しております。

  • 株主の皆様へ

当上期の当社グループを取り巻く経営環境については、新型コロナウイルス感染に関する行動規制が緩和され、経済活動の正常化が進みました。

こうした状況の下、当社グループは将来を見据えて持続的に成長発展していけるよう、各種施策を推進してまいりました。
当上期の連結業績といたしましては、売上高は3,542億3千9百万円(前年同期対比0.4%の増収)、営業利益は48億6千3百万円(前年同期対比20.5%の減益)、経常利益は163億8千9百万円(前年同期対比1.0%の減益)、親会社株主に帰属する四半期純利益は121億8千1百万円(前年同期対比19.6%の増益)となりました。

今後の当社グループを取り巻く経営環境は、新型コロナウイルスの影響が収束し、経済活動が回復に向かう一方で、米国・中国等の景気動向や原材料・エネルギー価格動向に加え、中東での地政学リスクの顕在化等、先行きの不透明感が強まっています。

シール事業では、自動車向けについては、半導体等の部品供給不足の解消が進んでおり、国内外の需要は回復傾向にあります。一般産業機械向けについては、中国での景気低迷による需要減少への対応が課題となっております。安定した品質・安定した製品供給体制を維持するとともに、自動車の電動化等の中長期的な事業環境の変化に対応するべく、新事業・新商品の開拓にも取り組んでまいります。

電子部品事業では、スマートフォン向けは、買い替えサイクルの長期化により需要は横ばいとなっている一方、自動車向けは、電動化に伴い、バッテリー用途を中心に需要が増加する見込みです。引き続き、電動車向け製品のさらなる拡販に取り組み、需要変動の少ない事業領域を拡大することで変動の影響を受けにくい体質作りを進めてまいります。

その他事業では、特殊潤滑剤は、自動車の減産等により一時的に販売が落ち込んでおりますが、徐々に回復すると見込んでおります。事務機向け製品は、事務機市場の成長鈍化に対応するため、生産性の改善や品質・コスト面での競争力、および収益の向上に取り組んでまいります。

これらの施策を着実に実行して、持続的な成長を目指し、全グループ一丸となって邁進してゆく所存であります。

なお、当期の中間配当金につきましては、1株につき37円50銭とすることといたしました。
以上、当社といたしましては、今後も株主の皆様のご期待に応えるべく、鋭意努力してまいる所存であります。
株主の皆様におかれましては、当社グループを取り巻く環境と経営の方向、さらには私どもの決意の程に深いご理解をいただき、今後とも一層のご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申しあげます。

2023年12月

代表取締役 社長執行役員鶴 正雄