パッキン

【組合せシールの名称】

説明文中で使用しているパッキン部位は図のとおりです。

組合せシールの名称
外観 原因 対策
現象 状態
外観 原因 対策
現象 状態
劣化 バックリングに“クラック”が発生している。
  • 劣化
  • 劣化
  • 高温下で使用
  • バックリングの材料を耐熱性に優れたものに変更する。
摩 耗 レフアロンリングしゅう動面の一部が異常に“摩耗”しており横荷重方向と一致している。
  • 摩 耗
  • 摩 耗
  • 横荷重の過大によるウエアリング、軸受の異常摩耗
  • ウエアリング、軸受の材料を横荷重に耐えるものに変更する。
  • 相手しゅう動面が部分的に粗い
  • 粗さを均一に仕上げる。

〈推奨値〉

  • シリンダチューブ内面:0.4~3.2μmRz(0.1~0.8μmRa)のバニシ仕上げ(RLB)
  • ロッド表面:0.8~1.6Rz(0.2~0.4μmRa)のバフ仕上げ(SPBF)
き ず レアフロンリングしゅう動部に引っかき“きず”が発生している。
  • き ず
  • き ず
  • 相手しゅう動面の“きず”
  • 組込み前に十分に点検する。
  • 組込み時、相手面取り部の“ばり”、“かえり”による“きず”
  • 各型式の寸法表に従って相手面取りを行い、“ばり”、“かえり”がないように滑らかにする。
  • 寸法表については、カタログ57~213ページをご参照ください。
  • 異物のかみ込み
  • 異物を除去する。
  • ピストンパッキンの場合は、両側にコンタミシール(KZT)を設ける。
はみ出し レアフロンリングしゅう動部にフィルム状の“はみ出し”がある。
  • はみ出し
  • はみ出し
  • はみ出しすきまが過大
  • すきま寸法を小さくする。
  • 圧力が過大
  • 材料を剛性のあるものに変更する。
  • バックアップリング付きの組合せシールに変更する。