オイルシール

オイルシールの保管期限は?

下表をご参照ください。

製 品 材 料 保管期限
ゴム単体品 ニトリルゴム(NBR) 10年
アクリルゴム(ACM) 20年
シリコーンゴム(VMQ) 20年
ふっ素ゴム(FKM) 20年
ゴム焼付品 ニトリルゴム(NBR) 10年
アクリルゴム(ACM) 10年
シリコーンゴム(VMQ) 10年
ふっ素ゴム(FKM) 10年
  • 上記に示す保管期限は、倉庫の中で直射日光・高温・高湿を避け、標準包装状態で保管されているものが対象となります。
  • ゴム焼付品の金属部に発生する錆は、保管環境に大きく左右されるため、本表の対象外となります。
  • 長期保管品の使用にあたっては、錆のないことをご確認ください。
  • ゴム製品の表面に白い粉が出てくること(ブルーム現象)がありますが、性能には影響ありません。

組付け時のオイルシールの向きは?

下図をご参照ください。

【オイルシールの向き】

【オイルシールの向き】

ZF・ZT型オイルシールの組付けの向きは?

下図をご参照ください。

  • ZF型

    (大気側)
    ZF型
    (密封対象側)
  • ZT型

    (大気側)
    ZT型
    (密封対象側)

オイルシールのハウジングへの組込み方法は?

カタログ46~47ページをご参照ください。

オイルシールの圧入に必要な力は?

下図をご参照ください。

【圧入力の目安(100mm/minの場合)】

【圧入力の目安(100mm/minの場合)】

オイルシールの取扱いは?

保管する際は入荷した時の包装を開封せず高温多湿を避けてください。
オイルシールを扱う際には素手や軍手でではなく、毛羽の出ない清浄な手袋をご使用ください。
キズ、錆の発生、ダストの付着など漏れの原因となる懸念があるため、リップ先端やバネなど内周部には触れないでください。
詳細はカタログ44ページをご参照ください。

オイルシール組付け前の準備は?

組付け直前まで開封しないでください。ダストなどが付着しない環境で開封し、リップ部に薄くグリスを塗布してください。
オイルシールを扱う際には素手や軍手でではなく、毛羽の出ない清浄な手袋をご使用ください。
キズ、錆の発生、ダストの付着など漏れの原因となる懸念があるため、リップ先端やバネなど内周部には触れないでください。
詳細はカタログ45ページをご参照ください。

オイルシールに軸を挿入する際の注意点は?

カタログ48~49ページをご参照ください。

取外したオイルシールを再使用できますか?

できません。
必ず新しいオイルシールと交換してください。

オイルシールを交換しようとしたら軸が摩耗してくぼんでいました。
どうしたらよいですか?

新しいオイルシールのリップ先端と軸との接触部が、摩耗部から2mm程度ずれるようにしてください。
その際にハウジング穴にオイルシールがきちんと装着されていることを確認してください。

軸のオイルシール摺動部が摩耗しました。
どの程度の深さになったら補修したらよいですか?

一般的に摩耗深さ50μm以上になると油漏れが発生しやすくなるので、補修することをお奨めします。

リップにPTFE材を使用するオイルシール(SA1J型、VAJ型、KA3J型)の取扱いは?

J型(レアフロン)オイルシールは、合成ゴムリップのオイルシールに比べ、リップ先端部に“きず”がつきやすいため、軸への装着には以下の点にご注意ください。

①軸端に“かえり”や“きず”がないことを確認してください。
②軸にキー溝やスプラインのある場合は、〈図7-13.〉に示すような挿入治具を必ずご使用ください。
③軸を挿入するときは、できるだけ〈図7−14.〉に示す方向としてください。

  • 〈図7−13.〉 キー溝やスプラインがある場合のカバー

    〈図7−13.〉 キー溝やスプラインがある場合のカバー
  • 〈図7−14.〉 軸の挿入方向

    〈図7−14.〉 軸の挿入方向

QLFY型オイルシールの取扱いは?

スリーブとオイルシールを一体にした形状ですので、一体で組み込んでください。

①ハウジング穴に圧入する時は、下図①のような治具を用いて組み込んでください。
②ハウジングに装着した後、下図②のように軸を挿入してください。

  • ①ハウジングへの圧入

    ①ハウジングへの圧入
  • ②軸の挿入

    ②軸の挿入

VR型オイルシールの組付けの向きは?

下図のとおり、密封対象物がリップ部の外周側になるように取り付けてください。
組付け時は、リップ部しゅう動面にグリースを薄く塗布するようにしてください。
なお、内周固定面には油、グリースなどの塗布は不要です。

  • 【密封対象物が大気側の場合】

    【密封対象物が大気側の場合】
  • 【密封対象物が内部側の場合】

    【密封対象物が内部側の場合】

大径オイルシールの取付けは?

必ず下図のような治具を使用して全周を均一に挿入してください。

【ハウジングへの組込み方法】

【ハウジングへの組込み方法】

MG型オイルシールの取付けは?

切断方法・組込み方法はカタログ52ページをご参照ください。