摩擦係数低減技術
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多機能ベルトのパイオニアであるアイアンラバーベルトは、機械的強度、耐摩耗性などに優れた特性をもち、次世代の動力伝達用ベルトや搬送ベルトとして、さまざまな産業分野の生産ラインで活躍しています。
低μコンセプトモデルは、回転速度・荷重アップという高負荷に対応をするため、ベルト歯面の布素材に着目し、大手繊維メーカーとの共同開発を行いました。
その結果、既存歯面布張り仕様対比44%、低摩擦材仕様対比70%の摩擦係数低減を実現。
市場ニーズである回転速度・荷重アップに応え得る、歯面低μ布張りベルト・低μコンセプトモデルを開発しました。*アイアンラバーは、ウレタンエラストマーのNOK登録商標です
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摩擦係数評価
製品構造
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製品材質 歯面部 特殊低μ布 (特許出願中)
ポリウレタン背面部 ポリウレタン 心線 スチール、SUS 他
- ◆歯付ベルトの生命でもある歯ゴム及びベルト本体に、アイアンラバーを用い高張力スチールを心線として一体成形しています。
- ◆この二つの材料と製法により幅広い長さ範囲に適用した、歯付ベルトが形成されます。
- ◆心線は、高張力スチール心線のほか、アラミッド繊維心線、ステンレススチール心線があります。
製品の機能
進化のポイント
製品の効果
高負荷対応
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◆さらなる速度・荷重アップのニーズに対応
生産性向上に寄与
耐久性向上
◆歯部摩耗を大幅低減し、耐久性アップ
歯部摩耗、異音発生無し
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低騒音・低振動
◆スムーズなプーリーとのかみあい
低騒音・低振動化で作業環境向上に寄与
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省エネ化
◆大幅な摩擦係数の低減
低トルク化により消費電力も低減
製品用途事例
半導体製造時の移動用ベルトに
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低振動性が精密機器の移動時に最適
これまで精密機器の移動には、移動時に生じる振動を考慮し、移動速度を調整する必要がありました。
今回、ご提案するベルトは、低摺動化によるスムーズなかみ合いで低騒音・低振動。
従来品よりも移動速度のアップが可能となり、生産性向上に寄与します。
多軸ロボットのアーム部に
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低摺動による省エネ、高い耐久性で作業効率アップ
低摺動による低トルク化で多軸ロボットの消費電力を低減。
またスムーズな摺動のため、耐久性が高く、定期交換などのメンテナンス回数の減少に寄与しメンテナンスによって生じていた作業ロスを低減します。
駅ホーム柵(ドア)駆動用に
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開閉時の負荷に耐えられる高負荷対応
ベルト駆動の採用が見送られていたホーム柵でも本品は高負荷対応のため、採用が可能となりました。
また、ギヤ駆動に比べ、ユニット本体の重量も軽いため、開閉動作を1日に何万回も繰り返すことに必要な消費電力の低減にも寄与します。
低μコンセプトモデル紹介
カタログダウンロード/アイアンラバーベルト製品ページ案内
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